「なんとなく入り続けてるけど、この保険って本当に必要なんだっけ?」
もうすぐ50歳。
そんな節目を前に、ふと家計を見直していてそう思いました。
毎月3.2万円。
年間38万円以上。
気づけば何十年も払い続けていた保険料です。
そもそもFP3級を取ったきっかけも、「50歳が近づいてきて、年金や相続の知識がそろそろ必要だ」と感じたからでした。
勉強を始めるとおもしろくなり、そのまま勢いでFP2級まで取得。
勉強すればするほど、こんな確信が強まっていきました。
「自分のケースでは、生命保険はいらない」
この記事は、実際に保険を大幅に見直した体験と、その根拠になった考え方をFP2級の知識をベースに解説したものです。

出典:いらすとや
見直し前:毎月3.2万円を払っていた
見直し前、私が入っていた保険はこの3つです。
- 終身死亡保険(月約2万円)
- 会社の団体生命保険(収入保障型)(月約1万円)
- 火災保険(月約2,000円)
合計で月3.2万円、年間38万円以上。
「家族のために必要」「万が一のために」という思い込みで、内容もろくに確認せず払い続けていました。
保険の大原則:「確率は小さいが、損失が大きいもの」に備える
FPの勉強で最初に腑に落ちたのが、保険の大原則です。
保険が本当に必要なのは、「発生確率は低いけど、起きたら数千万円規模の損失になる」リスクに備えるためです。
この原則で考えると、必要な保険は自ずと絞られます。

出典:いらすとや
| 保険の種類 | 必要性 | 理由 |
|---|---|---|
| 火災保険 | ✅ 必要 | 自宅全焼で数千万円の損失。自力再建は不可能 |
| 自動車保険(対人・対物) | ✅ 必要 | 事故で億単位の賠償になる可能性がある |
| 車両保険 | ❌ 不要 | 自分の車の修理費は貯蓄で対応できる範囲 |
| 生命保険(死亡保障) | 条件次第 | 未成年の子や扶養家族がいる場合のみ必要 |
| 医療保険・がん保険 | ❌ 不要なことが多い | 高額療養費制度で自己負担に上限がある |
「確率が小さくて損失も小さい」ものは、保険ではなく貯蓄で対応するのが正解です。
自分のケースで考えると…生命保険は不要だった
この原則を自分の状況に当てはめてみました。

出典:いらすとや
- 子ども:いない
- 妻:フルタイムで働いており、収入がある
- 住宅ローン:まだ半分以上残っているが、団体信用生命保険(団信)付き
生命保険が必要な理由は「自分が死んだときに、遺族の生活が立ち行かなくなるから」です。
でも——
- 子どもがいないので、養育費の心配がゼロ
- 妻は自分の収入があるので、私が死んでも生活に大きな支障はない
- 住宅ローンは団信があるので、私が死んだ時点で残債がゼロになる
「自分が死んでも、誰も困らない」
——少し寂しい言い方ですが、これが現実です。
死亡保障が必要な理由が、どこにも見当たりませんでした。
解約の決断:60万円の損失と向き合う
ここが一番の悩みどころでした。
終身死亡保険を早期解約すると、約60万円の損失になることがわかりました。
払った保険料と解約返戻金の差額です。
「60万円損するなら、このまま続けたほうがいいんじゃないか?」
という気持ちも当然ありました。
でも考え方を変えました。これは機会損失だ、と。
今後も毎月1.5万円を払い続けることの方が、長い目で見ればずっと大きなロスになります。
「もう払った60万円」は取り戻せません。
大事なのは「これからどうするか」です。
解約して戻ってきたお金は、全世界株式インデックスファンド(オルカン)に一括投資しました。

出典:いらすとや
見直し後:月3,000円に
| 保険 | 月額 |
|---|---|
| 火災保険 | 約2,000円 |
| 自動車保険(車両保険なし) | 約1,000円 |
| 合計 | 約3,000円 |
月3.2万円 → 月3,000円。
年間で約35万円の節約になりました。
毎月の差額はNISAの積立に回しています。
こんな人は生命保険が必要
「じゃあ生命保険は全部いらないのか」というと、そうではありません。
以下に当てはまる場合は、しっかり備えが必要です。
- 未成年の子どもがいる(養育費・教育費が必要)
- 配偶者が専業主婦・主夫で収入がない
- 住宅ローンが団信なしで残っている
- 貯蓄がほとんどない
「FP2級の人が不要と言っていた」で解約するのは危険です。
必ず自分のケースで考えてください。
まとめ
- 保険の大原則は「確率は小・損失は大」のリスクに備えること
- 子どもなし・共働き・団信ありなら、生命保険の死亡保障は不要なことが多い
- 火災保険・自動車保険(対人対物)は必須。車両保険は不要
- 早期解約の損失は「機会損失」と割り切って、これからのお金の使い方を優先する
- 浮いた保険料はNISA・インデックス投資へ
「なんとなく払い続けている保険」がある人は、一度立ち止まって自分の状況を整理してみてください。
思った以上に、不要な保険が出てくるかもしれません。
